東京の都市計画

明治から昭和にかけての都市計画の概観。

興味を持ったので購入。都市計画の挫折は、
1:GHQのイヤガラセ
2:悪しきポピュラリズム、軍事独裁の反対側の裏側
にあると理解。米国支配、良くも悪くも大衆迎合、農家を票田とした自民党体制はその後も続く。


 東京の河川がどんどん隠蔽されていったのは、「近代化」とか「文明」とかいった、無人称な現象ではなく、戦災復興の予算を抑えるために、瓦礫を川に投棄した、当時の政策に起因することは始めて知った。首都高速も、環状線の拡幅は事実上不可能なため、公有地を無理矢理高速道路にした、という。


 都市計画は、最終的には公権と私権のバランスの問題なんだな、と痛感。