- とりとめもなく雑感
- 「大丈夫」というキーワード
- 自分で見つけたキーワード、自分で開発したキーワードで事象を斬る!と格好いいのだが、そういうわけにもいかず、みなが発見したキーワード、「大丈夫」
- "天気の子"では、重要なシーンで主人公が口にし、これまでの作品でも口にされてきたキーワード。
- この切り口でいうと、新海誠作品は「大丈夫でない」人物が「大丈夫」な状態になってハッピーエンド、という構造になる。
- 「すべての物語は、穴に落ちた人が這い上がるか、這い上がれないか、2つに分類される」くらい雑な捉え方ではあるが。
- 確かに、「秒速」も「大丈夫」になってハッピーエンド。
- 「構造」と「表現」
- ありえた選択肢
- 主人公はあの選択をしたが、他の選択肢もあった筈だ。
- それが、エロゲみたいだという評に繋がるのだろう。
- また、監督にとっても、他の結末の選択肢があり、それはさんざん議論されていたと思う。
- 襲いかかるドラゴンに立ち向かう帆高くん、ジリ貧になったとき、扉がバタンと開いて、加勢にくる意外な人物!主題歌が掛かり、夏美さんが、須賀さんが、センパイが、そしてキャッチに刑事さんたちも攻撃に加わる!! ←これはない
- 決定的に変わってしまった世界で再会した二人。するとそこに光が生まれ、気がつくと二人は三年前に! ←これもない
- 主人公はあの選択をしたが、他の選択肢もあった筈だ。
- 選択の意味
- 「帆高と真に対立する価値観があるんだとしたら、それは社会の常識や最大多数の幸福なんじゃないか。結局この物語は、帆高と社会全体が対立する話なのではないか」
- という文章がパンフレットに記載されていたらしい。 https://blogos.com/article/393003/
- 書くと長くなるのでやめておくが、帆高は「セカイと敵対」したり「セカイを破壊」するのではなく、「セカイをあるがままにし、セカイの救済ではなく陽菜を選んだ」という解釈をしている。
- 社会システムに巻かれている我々にしてみれば、「そんなに重要な役割を持っているなら、黙って人柱になれよ」って話なのだが
- 映画としては、「自分の為に祈れ。世界が変わってしまっても、キミは大丈夫だから。それでもセカイは大丈夫だから」
- 「帆高と真に対立する価値観があるんだとしたら、それは社会の常識や最大多数の幸福なんじゃないか。結局この物語は、帆高と社会全体が対立する話なのではないか」
- ディスコミュニケーションと、その解決
- 「繋がり」というと、尻子玉を抜かれて歌い出すイメージがある。♪取り戻さなきゃ いけないものがある ハコ ハコ 好きなアイツに知られちゃう前に …
- 創作なんて、「ディスコミュニケーションと、その解決」が根幹中の根幹だろ、って言えばそうだんだけど。
- 今作では(今作でも)、背景に断絶を抱えているキャラは多く、「互恵関係」のような形での人間関係を構築しているように『見える』
- 庇護心とか、(一方的な)好意とか。
- そんなキャラが多い中、言語的に、非言語的にコミュニケーションをぶっこんでくるセンパイ、カッコいい。センパイの叫びを聴くと涙が出そうになる。
- トロッコ問題
- 「大丈夫」というキーワード
memo
ttp://goldhead.hatenablog.com/entry/2019/07/27/182150
ttp://cr.hatenablog.com/entry/2019/07/23/000034