"都営地下鉄を24時間運行 3大都市圏に特区検討

政府は東京都の都営地下鉄や路線バスの24時間運行、都心・臨海地域の容積率・用途規制の一層の緩和などを、新たな特区制度で推進する検討に入る。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1505J_V10C13A4MM8000/

 政府が公共交通機関に資金を投入し、都市の価値を向上させるっていうのは素晴らしいことだと思うのだが、それが交通機関の独自採算や、従業員の「頑張り」で実現させようとしてもなあ。

NY視察前

中村真理猪瀬直樹東京都知事は4月14日から約1週間訪米し、地下鉄を一元化したニューヨーク市ブルームバーグ市長と会談する。東京メトロ都営地下鉄の経営一元化に向け、先行事例を視察する。

 同市は1940年代に地下鉄3社が統合し、現在、大都市交通公社が地下鉄を運営する。市長との会談では、同じ大都市として交通の利便性向上などについて意見を交わす予定。市内の地下鉄も視察し、24時間運行を実現した経緯や、一元化によるサービス向上の実例を見るという。

http://www.asahi.com/politics/update/0329/TKY201303290264.html

NY視察

 東京都の猪瀬直樹知事は15日午前(日本時間16日未明)、ニューヨークで地下鉄とバスの24時間運行をしている大都市交通公社を視察し、「東京も公共交通を24時間化する」と表明した。都営バスの一部路線で年内に24時間運行を始め、都営地下鉄も運行時間を延長するという。

 年内に24時間運行を始めるのは、六本木―渋谷間の都営バス。現在は最終バスが午前0時台に出ている。都幹部によると、深夜帯に片道1時間1本程度を想定し、利用状況を調査。問題がなければ、都心部で24時間運行の路線を広げていきたいという。

 都営地下鉄について猪瀬知事は「線路のメンテナンスをする時間が必要で、現状で24時間化は難しい」とした。現在午前1時前後の終電を遅らせたり、始発を同午前5時から早めたりして、運行時間の延長を検討するという。

http://www.asahi.com/national/update/0416/TKY201304160043.html

2007年のテキスト*1再掲。

猪瀬直樹氏の提言

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/inose/070821_4th/index.html

ニューヨークの地下鉄は既に24時間運行だ。日本の鉄道も、大みそかから元旦にかけては終夜運転を実施している。24時間運行することに、技術的な問題はない。

終夜運転を行う地下鉄

世界の大部分の路線では、深夜0時から早朝4時の時間の運転を行なっておらず、深夜0時に運転を終え、早朝から運転を始める。これは保守の時間帯を確保するためだと言われている。シカゴやニューヨークは数少ない例外で、24時間の終夜運転を行なっている。ニューヨークの場合複々線で、深夜は2線を営業用とし、残りの2線を保守にまわすことができるためである。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84

ロンドン地下鉄の営業時間

地下鉄は1日24時間体制で運行しているわけではありません。月曜から土曜の場合、始発電車はだいたい午前5時15分から6時の間、終電はセントラル・ロンドン地区を深夜12時前後に発車します。日曜の始発は午前7時頃、終電がセントラル・ロンドン地区を出るのが午後11時から11時半頃になります。

http://www.visitbritain.jp/travel-and-transport/travel-around-britain/london-transport/underground/tube-passenger-information.aspx

深夜バスの運行例

http://d.hatena.ne.jp/katamachi/20070823/1187839265

一時期、1996年頃からタイ航空が関空に深夜1時や3時に発着する便を運行し(バンコク→ロサンゼルス便が給油のついでに立ち寄る感じ)、それと接続する深夜バスが大阪市内との間に運行されましたが、共に経費の割には利用者が少なくて中止されています。

終夜バスへ運行例2

深夜急行バスの例(国際興業バス「ミッドナイトアロー光が丘・和光市」)

1980年代後半には、日本国外においてバスが終夜運行されている事例を鑑みて[6]、「終夜バス」と称して都心と郊外の団地を直結するバス運行についても推進する動きを見せた[6]。これは鉄道の最終列車よりも遅く都心部を出発して比較的長距離の郊外へ運行されるものであった[6]。

当初、南海電気鉄道(当時)が試験的に難波から泉佐野光明池河内長野へのバスを運行する動きもあった[6]が、東京急行電鉄(当時)が1987年に渋谷から青葉台までの区間で運行を開始した「ミッドナイトアロー」が、日本で初めてとなる深夜急行バスである[7]。その後各事業者で運行が開始され、1990年頃には比較的短い距離で深夜中距離バスの運行も開始される例もあり[8]、1991年には日本全国で30路線ほどの深夜急行バスが設定された[7]。

しかし、行政側では運行に向けた音頭はとったものの、現実の運行はバス事業者の経営に依存するものであった[9]。このため、バブル景気の崩壊や不況[7]、さらに最終列車の延長なども行なわれた[7]ことから、深夜急行バスの利用者数は減少した[7]。深夜時間帯だけに人件費コストが無視できず[7]、経路変更や運行区間の見直しも行なわれたが、それでも半数以上の深夜急行バスが廃止・統合されることになった[7]。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%B7%B1%E5%A4%9C%E3%83%90%E3%82%B9