ラノベ屋さんの自転車置き場の屋根

俺の妹がこんなに可愛いわけがない』で、これまでも18歳未満と推察される、京介や桐乃がエロゲーをプレイするシーンが登場しており、それに関する話題。4巻での登場人物の行動が明かされているので、未読者はネタばれ注意だ→*1


創作内で、主人公や敵役が、都や県の健全育成条例に違反したり、道交法に違反したり、刑法に違反したり、宇宙を滅ぼしたりするのは、別に気にならないが、作中で20歳未満が飲酒していると、難癖つけられないか心配になるのと、似た気持ちなのかもしれない。


まあ、NANAみたいな例もあるので難しいところもあるけど。

NANAと禁煙学会

(日本禁煙学会からの抗議と要請)
 漫画,テレビアニメ「NANA」において目に余る喫煙描写を直ちに止めることを要請します.

http://www.nosmoke55.jp/action/0606nana.html

 編集部,作者共々,喫煙の有害性は十分に認識しておりますが,現代に生きる等身大の青春像を描くという作品の性格上,若者たちのリアルなライフスタイルの描写は避けて通ることができません.とはいえ,特に喫煙表現に関しては,編集部でも連載当初より細心の注意を払い,その行為を推奨するような表現は一切しないように作者と話し合っております.不特定多数が目にする駅張りの宣伝ポスター,車内吊り広告などでは喫煙シーンを一切使用しない方針でやって参りました.その方針はこれからも同様です.

配慮はしているのね。
喫煙描写も犯罪描写も、創作としては許容されるべき、しかし、内容に応じてゾーニングを施行すべき。というのが、自分の見解。

bikeshed discussion

この、「瑣末なことほど議論が紛糾する現象」はパーキンソンの法則という本の「議題の一項目の審議に要する時間は、その項目についての支出の額に反比例する」という法則として知られています。

この本の中で著者は、原子炉の建設のような莫大な予算のかかる議題については誰も理解できないためにあっさり承認が通る一方で、市庁舎の自転車置場の屋根の費用や、果ては福祉委員会の会合の茶菓となると、誰もが口をはさみ始めて議論が延々と紛糾するというストーリーを紹介しています。

http://0xcc.net/blog/archives/000135.html