兵器の質と量の話

湾岸戦争の暗視装置

米軍側の暗視装置は昼(例えば黒煙の向こうにある物体の把握)夜兼用で、夜の性能も圧倒的にすぐれていたために、イラク軍は全く見えないところから攻撃を受けるということになりました。これが兵器における「世代」の差を象徴しています。(以上の説明は江畑謙介『兵器と戦略』(朝日選書、1994年)3〜7頁に詳しい)

http://web.sfc.keio.ac.jp/~kenj/security/archives/2005/06/post_25.html

第4世代のF-15(Eagle)、F-16(Fighting Falcon)と第3世代のMig-23(Flogger)、Mig-21(Fishbed)

事例2:イスラエルレバノン侵攻に端を発した1981年のレバノン紛争では、イスラエルとシリアとの間で激しい航空戦が展開されました。この航空戦において、イスラエルの主力は第4世代のF-15(Eagle)、F-16(Fighting Falcon)であり、シリア側だは第3世代のMig-23(Flogger)、Mig-21(Fishbed)でした。この航空戦においても勝負は一方的で、シリア側の航空機の損失は85機、イスラエル側は0機でした。まさに85対0という決定的な差を生んでいるのです。

http://web.sfc.keio.ac.jp/~kenj/security/archives/2005/06/post_25.html

チェチェンのゲリラ対ロシア

1995年2月、ロシア軍はチェチェン共和国首都グロズヌイを陥落することに成功した。

ロシア軍は介入当初(1994年12月)グロズヌイを占領するのには包囲によるのではなく、行軍により可能であるとしていたが、これは失敗し以後ロシア軍は建物一軒一軒を慎重に確保することで2ヶ月後に首都陥落に成功したである。(1) しかし、最初の一ヶ月でロシア軍は225両の装甲車両を完全に喪失してしまう。これは作戦に投入された装甲車両の10.23%に匹敵する量である。

http://angrif.hp.infoseek.co.jp/atc.htm

イラクの戦車対爆雷