ブラックジャックをよろしく

 日本人は、こどものころからブラックジャックを読んでいるので、患者の病気は、ちょっとお話をするだけで診断がつき、オペをすれば完治し、特殊風船とコートのなかのメスがあれば機材はOK、と考えているんじゃないだろうか。BJなら!ERなら!

感情と論理

 感情とは無関係に、大規模にみれば、投下した医療資産によって、得られる医療水準が決定される。これは論理、科学の範疇だし、どの程度の医療水準を設定するか(すると自動的に必要な医療資産が算出される)が、感情の分野だと思う。一概に、「感情」「感情」と感情を振りかざしたり、「感情論」「感情論」と、感情を否定するのではなく…
 なんて書いたけど、要するに、ボクは100円玉8つあげるから、1000円札一枚おくれ。あ、ボクの1000円札が欲しいときには、100円玉12枚持ってきな。あ、あそこに貧乏な人がいる。かわいそうだから、オマエ、彼の1円玉5枚を一万円札5枚と交換してあげな。えっ?俺のお金がなくなっちゃう?それなら、俺の1円玉をボクの1万円と交換しろ?ふざけるな。そんなこと、六法全書にも広辞苑にも書いていないぞ。
 という話か。

本当の問題は

http://www2g.biglobe.ne.jp/~aviation/hekichi.html

へき地医療もしくは医療過疎の問題は、いうまでもなく施設不足と医師不足にしぼられる。もっとも、単純な不足ではなくして偏在による不足であり、経済的な問題もからんで、単に施設の増設や医師の増員をはかるだけでは解消できない。何か根本的、構造的な解決策が求められるゆえんである。

 この問題をいち早く見抜いて実践に移したのが、ご存知アール・アダムス・カウリー博士(1917〜1991)であった。へき地医療におけるヘリコプターの機能と効果を説いた博士の古典的な論文のひとつでは、1971年のアメリカで救急患者の死亡率が農山村地域と都市部との間に大きな差異のあることから、「こうした事態を改善するには、救急体制と医療機関の充実が必要になる。しかし、それには時間と費用がかかる。今すぐ効果を上げる方法は、ヘリコプターを利用することだ」と明言している。

こうした密度の高いヘリコプター配備は、ヨーロッパでもドイツ、スイス、イタリアなどに見られるが、いずれも15分以内の治療着手を目標として医療過疎の解消に効果をあげている。

http://www.medianetjapan.com/2/town/government/airrescue/news061020.html
以前もURLを貼ったけど、自治体レベルでの導入は開始されている。


 死亡率とか、アクセシビリティーとか、そういう問題じゃなくて、
「文句を付けられたくなければ、広告貼れ!」
「検挙されたくなければ、OB雇え!!」
「拗らせたくなければ、顧問雇え!!!」
なんだろうな。