プライドと、現実と

【俺は頭がいい】

で、一生懸命真面目に読んだ末に、テーマがそれかとわかると、すっげー徒労感を味わってがっかりするのです。--http://d.hatena.ne.jp/BigBang/20060621/1150880351

「それでも基本的に医療が好きなので、何とか踏み止まってきました。これに患者との軋轢が加わりました。実際に、相当数の医師がやる気をなくして、病院を離れています」「そこそこの労働条件でバリバリ働ける医療施設があったら、優秀な医療者は皆そこで働きたいと思います。こういった施設は健康保険の枠内では実質的に不可能ですが、自由診療にすれば充分可能です。民間保険とリンクして、そういった医療機関を作ろうという動きがあるやにも聞いています。急性期病棟に踏み止まってきたリーダー的な医療者たちが、そういった医療機関に移動してしまったら、もはや日本の保険医療は質を保てません。結果的に民間保険に加入できない低所得層は真っ当な医療を受けられなくなるということです」--http://dando.exblog.jp/5093994

小説家は、作家を止めたからと言って、この業界に他に仕事があるわけじゃない。所が、医者の世界にはそれがあるわけです。何もリスクを負い、身体を削って小児科医や産科医をしなくとも、他にもっと楽で稼ぎの良い仕事や職場をいくらでも選べる。でも、自分をその職場に留めるものは、何かあって欲しい。そういうプライドを掲げて頑張って欲しいと思いますよ。--http://eiji.txt-nifty.com/diary/2006/06/post_8ad3.html

 まちがって読まないように、注意書きをはっておく。
 さて、こうやって並べておもうのだけど、軋轢というのは、患者サイドのリスク評価、支払い意識と、医療サイドのリスク評価、コスト意識のギャップに起因するものが大きいんじゃないかな。ギャップを放置したまま診療を行ない、医者なんだから(患者の)リスクは負担して当たり前、プライドで頑張れ、で、福島の例のように、リスクを負担しきれず逮捕される、と。
 簡単な診断、治療はネットなどで情報を得て、自助努力でカバーし、薬剤の入手を容易にし、医療費削減へ協力する、みたいな意見の交換より、コメント欄で叩き合うほうが楽しいよね。