二次創作サイトの感想Upの対策

http://deztec.jp/design/06/01/advice351.html
via
http://inagawa.ath.cx/yamagu/Info/now.html

マチュアが「同人」を結成するのはなぜかといえば、お互いに感想を言い合うというシステムを作らねば、ほとんど誰も感想を話してくれないからです。そして自分自身も、他人の作品について感想をいうことができない、書くことができないからです。相互に利益のある体制を構築してはじめて、「面倒くさい」という高い高い壁を乗り越えて感想を言い合い、参考にしあうことができるようになるのですよ。

ウェブでは素人でも何とかかんとかすれば、のべ100人くらいの方に作品を一部でも読んでもらうことは不可能でない。すると、確率1%でも1人くらいは何か感想をくれるだろう、とまあ、そういった期待が持てるわけですね。

でも、現実は厳しい。「ご意見・ご感想はとくに歓迎していません」といっている私のサイトはいささか特殊かもしれませんが、1日数千人が閲覧しているにもかかわらず、メールなどいただくのは月に2回程度です。カウンターの数字が10万くらい増えると、ようやくメール1通。はい、お分かりですね、通常のサイトなら当サイトの100倍くらい、いろいろ意見をもらえるはずだ、と仮定しても、1000ページビューにつきメール1通にしかなりません。

「世の中、そういうものなんだ」ということを、まず認識していただきたい。

閲覧者数の割に、たくさんの感想をもらえる人もいます。いますけれども、それはようするに、学校でやたらと友達の多い人、みたいなものでしてね、真似しようったってできないのです。「何であの人ばっかり人気あるの?」と思っても仕方ない。いちおう、そんなことでも理屈はいくつかつけられたりするのですが、虚しいですよ、自分にはどうせ実践できないのだから。

文字だけのコミュニケーションにも、それなりに人格が現れます。それはお喋りから出てくる人格とはかなり違っている場合があります。だから、日常生活では人気がなくても、ウェブでだけは人気のある人とかもいたりします。ただ、いずれにしても、日常生活で人気のない人が行動を見直して人気者に大変身することが非常に困難であるように、ウェブで人気のない人が文章の書き方などを見直したって、やっぱりたいていの場合、人は寄ってきません。

なーんだ、簡単じゃないか、と思ってしまう方が世の中には多いのですが、だいたい続かないんですよね。なるほど、やるべきことは分かりきっていて、簡単なのですが、続けるのが面倒だし、たいへんなのです。同人系サーチエンジンも、せいぜい10箇所くらいに登録したら飽きてしまう。一番の難所が、よそのサイトの作品をどんどん読んで感想を書くというステップで、あまりの不毛さに音を上げてしまう。ほとんど無反応ですからね。でも、地道にやっていくしかない。

そういうことに努力し続けると、作品の内容の割にアクセスがあり、そして感想もいくらか貰いやすいサイトになります。

 小説の感想の倫理的水準、なんていう話を始めると、あちこちから痛烈にDisられそうなので、そう、食べ物の話をしてみる。


 なにか、料理を食べたとする。パスタ店で、パスタ+サラダ+紅茶、としよう。うーん、普通。点数評価を、70点としよう。100点満点で。だいたい、これが私の基準。でも、人によっては「普通」で50点をつける。
 作るほうは、麺を茹でて、ソースを温めて、野菜を切って、ドレッシングをかけて、湯を温めて、それでもって盛り付けして、それで50点。へこみます。
 さて、具体的な料理に言及してみよう。喫茶店のパスタ、を考えてみる。茹でてある麺を、さっと湯通しして、業務用のミートソースを掛けて、サラダは業務用ドレッシングを掛けて、紅茶はティーバッグ。さて、どう感想をつければいいのか。水準未満の料理に、長々と感想を述べるものはいない。流石に、不味いと言い捨てる客はいないだろうが、ごちそうさま、と小声で言って、お腹が膨れたことに満足し、料金を払い無言で店を出るだろう。
 料理を作る場合、美味しいと言ってもらうのが一番嬉しいけれど、なかなかね。逆に、マグカップティーバッグの紅茶の感想を、と言われても、なかなか難しいものがあったり。