カレとカノジョと召喚魔法 (電撃文庫)

 読了。
 カレ、遊矢は8年前の「事故」の際、カノジョ、雪子の足を救うため、恐怖心と引き換えに悪魔を召喚した。失われた心を取り戻すべく、二人は悪魔リールゥを探す。

 事件に、ほのメタな意味を付加していく構成は、各所で「悪魔のミカタ」を連想させている。
 雪子の、アクティブな行動と繊細な内面、本質的な強さ、で、D-クラの梓と景の関係との類似をみたひとも。特異なキャラという点で、本作のほうがかなり上回る。雪子のキャラはすごく好き。でも、関係性としては梓と景の方を押す。

 クライマックスの対話は、西尾維新など、新青春エンタ(この分類名は好きじゃないけど)を思い出した。
 イベントに、ほのメタな意味を持たせていく構成は、あまり何度も使える手法じゃないので続きは普通のキャラものになるか?