パクリと物語構造(骨格)

京アニの件で、「パクリ」が話題になってる。
なんていうか、物語の構造というか骨格は割合単純なこと、
流行りのジャンルでは類似テーマの作品が多数投稿されること、などを考えると、


大多数の人は類似と思わない作品を「パクリ」と信じてしまっても不思議じゃない。

「評判の悪い料理店」

えー、今の職場を、何フロアが閉鎖になり、潰れそうな百貨店のようなものと考えてくんねぇ。
(今の職場が赤字になり、人員が逃亡し部門が閉鎖になっていて、数年で解散になりそうと言ってるわけではない)


そこに、評判の悪い料理店がある。
古くからの職人がトンカツを丁寧に揚げていて、遠くからも人がくる。そのかわり、遅い。だから、人が並ぶ。
アンケートを取ると、食べた人食べた人、「遅い」「待った」などと記入してポストに入れるため、百貨店評判の悪いアンケートナンバーワンになった。
そして、経営陣の叱責を浴びた。



……
………
この料理店が、大型のフライヤーと揚げるだけでOKな調理済みチルドカツを導入すれば悪評は改善すると思うのだが、それが百貨店の経営改善に繋がるのかどうかはちょっと気になる。

新海誠 天気の子 ネタバレ雑感

  • とりとめもなく雑感
    • 「大丈夫」というキーワード
      • 自分で見つけたキーワード、自分で開発したキーワードで事象を斬る!と格好いいのだが、そういうわけにもいかず、みなが発見したキーワード、「大丈夫」
      • "天気の子"では、重要なシーンで主人公が口にし、これまでの作品でも口にされてきたキーワード。
      • この切り口でいうと、新海誠作品は「大丈夫でない」人物が「大丈夫」な状態になってハッピーエンド、という構造になる。
        • 「すべての物語は、穴に落ちた人が這い上がるか、這い上がれないか、2つに分類される」くらい雑な捉え方ではあるが。
      • 確かに、「秒速」も「大丈夫」になってハッピーエンド。
    • 「構造」と「表現」
    • ありえた選択肢
      • 主人公はあの選択をしたが、他の選択肢もあった筈だ。
        • それが、エロゲみたいだという評に繋がるのだろう。
      • また、監督にとっても、他の結末の選択肢があり、それはさんざん議論されていたと思う。
        • 襲いかかるドラゴンに立ち向かう帆高くん、ジリ貧になったとき、扉がバタンと開いて、加勢にくる意外な人物!主題歌が掛かり、夏美さんが、須賀さんが、センパイが、そしてキャッチに刑事さんたちも攻撃に加わる!! ←これはない
        • 決定的に変わってしまった世界で再会した二人。するとそこに光が生まれ、気がつくと二人は三年前に! ←これもない
    • 選択の意味
      • 「帆高と真に対立する価値観があるんだとしたら、それは社会の常識や最大多数の幸福なんじゃないか。結局この物語は、帆高と社会全体が対立する話なのではないか」
      • 書くと長くなるのでやめておくが、帆高は「セカイと敵対」したり「セカイを破壊」するのではなく、「セカイをあるがままにし、セカイの救済ではなく陽菜を選んだ」という解釈をしている。
        • 社会システムに巻かれている我々にしてみれば、「そんなに重要な役割を持っているなら、黙って人柱になれよ」って話なのだが
      • 映画としては、「自分の為に祈れ。世界が変わってしまっても、キミは大丈夫だから。それでもセカイは大丈夫だから」
    • ディスコミュニケーションと、その解決
      • 「繋がり」というと、尻子玉を抜かれて歌い出すイメージがある。♪取り戻さなきゃ いけないものがある ハコ ハコ 好きなアイツに知られちゃう前に …
      • 創作なんて、「ディスコミュニケーションと、その解決」が根幹中の根幹だろ、って言えばそうだんだけど。
      • 今作では(今作でも)、背景に断絶を抱えているキャラは多く、「互恵関係」のような形での人間関係を構築しているように『見える』
        • 庇護心とか、(一方的な)好意とか。
      • そんなキャラが多い中、言語的に、非言語的にコミュニケーションをぶっこんでくるセンパイ、カッコいい。センパイの叫びを聴くと涙が出そうになる。
    • ロッコ問題
      • ロッコ問題に寄せた評で埋まるかと思ったがそうでもなかった。
        • ポイントを動かさなければ5人死ぬ、動かせばひとり死ぬ、そういうのがトロッコ問題。
        • 正解は無いのだが、「サンデル教授をぶん殴るのが正解」っていう一派もいる。
      • 今回は、「東京の晴天か、陽菜の命か」という問題だ
        • 作品によっては、「主人公を含めた人類の命か、陽菜の命か」みたいな設問もありうる。
      • 少年漫画だと、暴走トロッコをパンチで止めるのだが、そういう別解を許すかどうかも設問次第なのでなあ。

memo
ttp://goldhead.hatenablog.com/entry/2019/07/27/182150

ttp://cr.hatenablog.com/entry/2019/07/23/000034

天気の子 ウソバレ感想

「狂った世界」と「普通の世界」の対比であるが、はたして、どっちが「普通の世界」なのか?


この映画の公開は、2019年7月18日金曜日。そう、第25回参議院議員通常選挙の前々日。改憲を目指す自民公明と、改憲阻止を狙う野党勢力との戦いである。
自民公明は、憲法を改正し自衛隊を合憲とし、多国籍軍に参加しペルシャ湾の安全保障に貢献、石油輸入に必要なシーレーンを確保しようとしている。
これは、我々の「普通の生活」を守るために必要な施策だが、この「普通の生活」は自明なものだろうか?憲法九条を護持し自衛隊を解散、そこから始める国が「普通の世界」ではないのか?


ここで、思い出さなければいけないのは、作品の舞台。映画の始まりも、映画のクライマックスも、代々木である。予報動画*1でも、中央総武線・山手線湘南新宿ライン・首都高4号新宿線で挟まれた地区に光が当たっている。あそこにあるのは、そう。"代々木"なのだ。


つまり、この作品は、「普通の世界」を守るために「普通の国家」同様に軍隊を所持しようとする自公でなく、"代々木"に注目せよ、という強いメッセージなのだ。



 -------------- 当然嘘だよ。 --------------



えーと、最初のJR総合病院(をモデルにした病院)の場面、ヒロインの陽菜さんが首に装着しているものと同系統の「石(宝珠)」を病床の母が腕に装着しているのが視聴者にわかるよう、はっきりと描写されている。
普通に考えれば"継承"だ。宝珠を「天気の巫女」の象徴とすると、それが継承されている可能性を示唆しているだろう。
神社の神主や立花冨美の発言を総合するだけで、「雨が降り続くのが本来の東京であり、巫女たちの人柱の上に晴れて湿地でない東京が成立していたのではないか(作品上は)」という疑念に至る筈だ。
そうであろうとなかろうと、ヒロイン達に人柱になる義理は無いんだけどさ。


かき揚げ

  • 天ぷらの衣
    • 小麦粉 50g
    • 水 75ml
      • 水は冷水がよいらしい
    • マヨネーズ 大さじ1
  • 具の材料
    • 玉ねぎ、長ネギ、エビ、芋
  • 手順
    • 具を、衣と混ぜ合わせて180℃の油で揚げる
      • 衣が多いと、芯がトロッとした仕上がりになる。好みは分かれると思われる
      • お玉に入れて、流し込むとよいかも
        • 円筒状の、かき揚げ専用のツールもホムセンでは売ってる
      • 玉ねぎ、ザク切りにするとまとまらない感じ

天気の子

雨が降り続くと堤防が決壊しそうになるように、売店で買ったコカ・コーラ(L)を飲み続けたら涙腺ではなく別のアレが決壊しそうになった。腕時計を見ながら、終幕まで我慢するか、さっとトイレにいくか、悩んでいる間にエンドロール。シアターを飛び出しグランドエスケープ、トイレに駆け込んだのであった。

"勉強が出来る子と苦手な子の比較"

togetter.com

まあわかるんだけど。
自分も、ある程度までの複雑さで、ある程度馴染んだ仕事なら、「出来る子」の思考が出来るわけ。


 でもまあ、例えていうとラーメンを作る仕事をしていたとしよう。食べると塩気が足りない。塩を入れてみると、塩気は足りるが塩っぱい。じゃあ、砂糖を… って前に、"ベテラン"に聞いてみた。すると、「塩気が足りないから塩、塩っぱいから砂糖って話ではない!」ってことで、スープの段階から材料のそろばんを弾き始めた。スープ作って、タレ作って、そんで不足分を塩で補う。


 "ベテラン"さんからみると、「当てずっぽう」で回答する「苦手な子」に見えたろうな。